ツキイタ

 

本日のBlogは森田が更新します。

 

さて、先日の休日を利用して、前職での仕事でお世話になった突き板屋の山一商店さんの倉庫へお邪魔してきました。

 

「突き板」(ツキイタと読みます)という言葉、聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、

木目の美しい木材を薄く(0.2mm~0.6mm程度)スライスしたもので、主に内装建具や、家具の表面に使われる材料です。

 

下の写真が、倉庫の様子なのですが、スライスされた突き板の束が、所狭しと並んでいました。

右端の材料を見ると、丸太をスライスした様子がよく分かります。

そんな突き板ですが、日本ではタモ材やナラ材、シナ材などが使われることが多く、

実は種類が豊富にあることはあまり知られていないかもしれません。

突き板のサンプル材の写真です。サンプルだけでも写真に入りきらない程の数があります。

また突き板の木目も、板目や柾目だけではなく、杢目と呼ばれる特徴的な模様も存在し、

更に貼り方のパターン次第では、かなりのバリエーションを作ることができます。

もちろん、自然のものなので、同じ樹種でも同じ木目が存在しないという特別感も魅力です。

 

サンプルの中から勝手に選んだ、特徴的な突き板たち。

(左から、ナラ、カーリーメープル、ゼブラ、ブビンガ、バーズアイメープル、黒檀)

木目も縞模様だったり斑点模様だったり、色も白~茶色~赤まで、本当に多種多様です。

 

国内の仕事では繊細な日本人の感覚からか、木目を揃えたり、均一な模様のものだけを使用したりという傾向が多いため、

せっかく貴重な原木からスライスした突き板も使える部分が限られてしまうことが多いというお話も伺いました。

もともと自然のものなので、不揃いな木目や節も工業製品にはない魅力と考えると、

環境にも優しいだけでなく、デザインの可能性も広がりそうです。

 

そんな話を伺いながら思い出した最後の写真は、

昔ヨーロッパを旅行していた時に訪れた、ドイツの美術館です。

全体的にグレー系の仕上げで統一された静かな雰囲気の美術館なのですが、

突然現れる、壁面いっぱいに貼られた見事な突き板貼りの部屋のインパクトと独特の雰囲気が忘れられません。

 

もっとおおらかに、大胆にデザインに取り入れられる様になりたいものです。

(モリタ)

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