こんにちは!本日は中村が更新です。
今日は僕が建築というか、構造物に興味を持ち始めたきっかけのお話を少し。
こんにちは!本日は中村が更新です。
今日は僕が建築というか、構造物に興味を持ち始めたきっかけのお話を少し。
こんにちは!西村浩です。
東京も随分暑い日が続いていますね。僕は、夏は大好きなのですが、それは遊ぶ時だけ(笑)。仕事で暑いと集中できなくて、もう既に事務所で「エアコンつけよ〜よっ!」と、ひとりで騒ぐのですが、すぐにうちの事務所の田村柚香里に、「節電ですっ!」と怒られています(笑)。まぁ、おっしゃるとおりです。。
さて、そんな田村も私も、佐賀県佐賀市の出身。田村は、佐賀の都心(?)、しかも城内にある赤松小学校の卒業で、僕はその隣の本庄小学校の卒業。田村は、「私の方が都会育ちよ!」といいますが、都会って。。まわり田んぼだし。。(笑)。年齢も一つ違いで、おそらくすれ違っていたぐらいの近さ。ただ小学校からの知り合いでもなんでもなく、たまたま共通の友人の紹介で、ほんの10年前ぐらいに出会ったわけで、こんな偶然ってあるんですね。
さて、今日は、僕ら二人が子供の頃には、全く気が付かなかった、佐賀にある実は身近な名建築<佐賀県立博物館>を紹介します。佐賀県立博物館は、まさに佐賀の「都心」にあります。田村が卒業した、当時赤松小学校のなんと隣にある建築です。
外観はこれっ!
外構には、こんな曲面の壁がたくさんあって、子供の頃は、この壁をつかって、自転車やローラースケートで暴れ回ってました(笑)。しか〜し、建築を学んでから知ったのですが、この建築は、1970年竣工で、設計が内田祥哉さん+第一工房、構造が木村俊彦さんという、なんとなんととんでもない名建築。いや〜っ、子供の頃は大変失礼いたしました。(汗)
この建築の素晴らしさは、意匠と構造と設備の高度な融合にあると思います。プランは、中央にエントランス空間があり、そこを中心に十字に階段が外向きに配置され、その軸を中心に展示空間が展開しています。とても巧みなプランで、それが外観にそのまま表現されています。そして、1970年の竣工でありながら、なんとポストテンション工法によるプレキャストコンクリート造(PC造)!たぶん、プレストレスも入ってるんじゃないかなぁ。。そして、真ん中の十字軸はRC造です!いまでさえ、建築では数少ない構造形式なのに、この時代にこの複雑な構造をさらっとやり遂げてしまうとは、木村俊彦さんって、やっぱり凄い。。ちなみに、ワークヴィジョンズで設計した岩見沢複合駅舎の屋根も、PC造でつくりました。
エントランス前のアプローチ空間がこちら!
メインのアプローチは、大胆にヴォリュームを持ち上げたダイナミックな空間、そしてサブのアプローチは、徹底的に高さを抑えて、どこか日本的なプロポーションを意識させる空間。この対比がぞくっとするほどたまらない感じです。特に、この低く抑えられたアプローチは、どこか懐かしさを感じるところがあります。
そして、内部が凄い!
まずは、建築の中心に置かれている階段の空間。十字にこの階段が配置されていて、その突き当たりには、ハイサイドの間接光が入る空間で、しっかり立派な彫刻が展示されています。そのすぐ脇には、ちょっと一息つける、外の緑豊かな風景を望める場所がつくられていて、展示ルートの途中に、明暗の空間が巧みに配置されています。これって、回遊式庭園の空間の展開によく似ています。日本的なるものの継承が、ビジュアルに頼るのではなく、空間のあり方や作法で受け継ぐ姿勢には、とても感銘を受けました。
そして展示空間!
ここで驚いたのは、外観からはすっかりPCの建築と思っていたのですが、なんと屋根は鉄骨造でした。
しかもただの鉄骨造ではないのです。
主構造がPCですから、当然、徹底したモジュール化がされていて、その上にのる鉄骨造の屋根は、格子状にきちんと編み込まれたとても美しい構造体でした。そして、凄いのがディテール!
驚くほどの美しい構造ではないですかっ!!格子の梁はスチールのプレート、そしてそのジョイントには、丸鋼が組み込まれ、整然と並べられたボルトでしっかりと留められています。柱上部は、そのディテールの応用で、そのまま丸鋼が柱の上にシンプルに固定されていて、全体が実に明解なシステムとして構築されているのです。
いやぁ、参りました。1970年といえば、僕がまだ3歳。そんな時に今でも色褪せない力を持った建築がつくられていたとは。。。
そして、トドメは、この写真!
な、なんと、格子状に組まれた梁かと思いきや、同じ格子状のシステムに、さりげなく三角形の空調ダクトが組み込まれています。。そして格子状の2枚のスチールプレートでつくられた梁の隙間には、ライティングダクトが組み込まれているのです。
意匠と構造と設備が、お互いに意志を共有しあい、そして尊重し合ってはじめて生まれる建築だと思いました。
いつもこうありたいと思って建築に取り組んでいるつもりでしたが、佐賀県立美術館という、今から40年前以上も前に生まれた建築に、ガツン!と頭を殴られたような気持ちになりました。
以上、佐賀県立博物館を紹介しましたが、ここで紹介できなかった驚きがこの建築にはたくさんあふれています。私の故郷佐賀にこんな建築があるなんて、とても誇りに思います。
佐賀にお立ち寄りの際には、是非、訪れてみてください!
そして、街なかにある「わいわい!!コンテナ」にも是非!(笑)
ほんとうに、こういう建築に出会うとモチベーションがますます上がりますよね!
ありがとうございました!
西村 浩
本日、blog担当はきむらです。
G.W.が終了してから1週間が経ちました、
皆様休みボケも抜け、通常業務に戻られているとはおもいますが、
すみません。G.W.ネタで(笑
私は草津温泉に行ってまいりました。
草津温泉は兵庫の有馬温泉、岐阜の下呂温泉と並び
日本三名泉の一つに数えられています。
草津温泉には、共同浴場というものがあります。
町や地元の方の寄付などで建てられ、
地域の方が、清掃や管理費用などを負担し共同で運営されています。
本来は地域住民の方々の為の物なのですが、
観光客が入ってきても、ルールさえ守っていれば
暖かく迎え入れてもらえます。(しかも無料です。)
温泉の温度44~47℃位。
結構熱めのお風呂が多いのも草津の特徴です。
湯船につかるのに四苦八苦していると、
共同浴場の主であろう長老からアドバイスを受けました。
「そんなに力んで入ると、頭がバーンとなるぞ。」
・・・頭、バーンですか?
よく聞いてみると、体を慣らさずに入ると脳卒中を起こすケースが多いのだとか。
頭がバーンと逝くと困るので、体を慣らす方法を伺いました。
体の中で一番温度を敏感に、お湯を掛けてから入れば良いのだとか。
さて、どこだかわかりますか?
正解は

首の付け根のこの辺りです
(写真は日本一の湯量を誇る別府温泉出身のホアシくん)
この辺りにお湯を10杯位掛けます。
すると、先程までの苦労が嘘だったかのように、
スッとお湯の中に入ることができました。
先人の知恵、恐るべしです。
町中には、18か所の共同浴場が存在します。
そのうちの一つに“長栄の湯”というのがあります。
“長栄の湯”実はこちら当て字でして、
実際は“町営の湯”町営公団住宅内の共同浴場なのです

↑こんな感じで、まるで公団の集会場のようです。
長栄の湯も頂き、共同広場のベンチで涼んでいると。
おっ?なんかこの町営住宅なかなか面白い形状をしています。

形式は通常の階段室型。(片廊下がなく階段室から各住戸にアクセスする形式)
屋根は、積雪対策で片流れとなっています。
しかしこれ、階段室廻りの居室とバルコニーが、階毎に交互に配置されています。

この辺りは冬の積雪量も多いので、断熱も結構な厚みが必要なはず。
断熱的に見ても、防水的に見ても明らかに非効率な感じ。
公団住宅は型式が決まっており、あんまり冒険できないはずなんですけど、
これは結構冒険されている感です。
それとも標準の型式で、この型があったのでしょうか?
調べてみたのですが、該当する資料に当たりませんでした。
詳しい方がいらっしゃったら教えてください。
こんにちは!今日のブログ担当は、ボス西村浩です。
いきなり過激なタイトルで始まりましたが、今日は、前回のブログ「『らしさ』問題」に続く、地方で仕事をする中での僕の悩みについてお話ししたいと思います。
地方でモノづくりに関わるとき、公共性の高い仕事であればあるほど、必ず言われることが「地場産材を使って欲しい」という要請です。前回のブログのテーマである「らしさ」を求めていくときの一つの回答が、地場産材を使うことであると思います。地場産材を積極的に使用することで、出来上がったものに必然的に地域らしさが生まれてくると思いますし、地域の産業の育成にも繋がることですので、とてもいいことだと思います。
ただ、問題はコストです。「地場産材をつかってほしい。でも、予算はない」なんていわれると、なんて矛盾したことをいうんだと思います。コスト削減を考えれば、石は中国産、木材は南洋材などになってしまい、日本国内の材料は圧倒的に高い。使いたくても使えないというのが、現実だと思います。特に石材なんかは、いまやほとんどが中国産にすり替わっています。
なんでこうなってしまったのか?
地域ごとに経済圏がコンパクトにまとまり、流通網もあまり整備されていなかった昔は、地域は地域にある素材や技術でモノがつくられていました。当然、地元の素材が一番入手もしやすく、コストも安かった。そして、それを扱う技術と職人がたくさんいて、地域の産業がなりたっていました。そして、以前もお話ししたように、それが地域特有の風景をつくりあげ、外の人からみれば、それが驚きの風景であり、旅の楽しみでもありました。
しかし、今や、日本中どこに行っても、中国産の石材で溢れ、全国画一的な建材で、建築も土木空間も埋め尽くされています。生活スタイルもそう。どこにいっても、一番元気なのは、スターバックスでありマクドナルドであり、生活そのものが画一化されてしまっているのです。
そこで、僕が地方の仕事をするときによく考えるのが、鎖国について。地方は、もう一度「鎖国」を試みた方がいいのではないかとよく考えます。「鎖国」といっても、外部とすべての交流を絶つのではなく、外部に開く部分と、敢えて閉じて内需を育成する部分をきちんと考えるということです。
当然、「鎖国」をすれば、今まで通りの生活はできなくなります。現代の生活に慣れてしまっている僕たちは、当然、最初は不便で仕方ない経験をすることでしょう。ただ、それでも生きていかなければならないわけで、そこには、これまでになかった知恵が必要になります。この「知恵」こそが、おそらく地域特有の風景を再生させ、地域の産業を再生していくのではないかと思います。石材についていえば、地場の石材を使えば、最初はとてつもなく高い買い物になるかもしれませんが、「鎖国」状態であれば、それしか使えないわけですから、コストがかかっても使わざるを得ない。ただ、それが時間が経てば、地域の石材産業が盛んになり、いずれコストも下がっていくでしょう。地域の素材を使い、地域産業が盛んになれば、雇用も増え、税収も増えるということに繋がっていくように思います。
以上の話、もちろんかなり乱暴な話ですが、この「知恵」の欠落が、地方の風景を凋落の道へと導いているのではないかと思うことがよくあります。
思いかえせば、以前、東京都の石原都知事が、「東京に流入する他県ナンバーの車に税金をかけたらどうか?」と言っていたことがあります。いろいろ問題はあるでしょうが、その時、僕は思わず、「いいね!」ボタンを押したくなりました(笑)。最近話題になっている、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)も、同じような問題ですよね。
そして、今でも比較的閉じている経済圏と言えば、離島です。地理的な条件から必然的にそういう状況になっているわけですが、そこには、やっぱり驚きと感動の風景が広がっていました。今日は、八丈島での写真をいくつか紹介します!
まずは、これっ!
石積みの写真です。八丈島では、海岸でこんな玉石がたくさんとれるらしく、こんなに美しい石積みが残っています。丁寧な技術のすばらしい表現ですよね。そして、何よりその上に生育している植物が、アロエ!今回写真が見つかりませんでしたが、新しい道路の盛土の部分に植えられてるのも、大量のアロエでした(驚)。。なかなか見られないですよね。アロエの盛土。
そして、
これは、伝統的な家屋が保存されているものですが、八丈島には、シロアリが多くて、地面に近い部分はこのように石積みでつくられています。実際、泊まったホテル(旅館?)も、窓枠なんかがすっかりシロアリに食われていました(汗)。
そして注目!屋根の梁を支えている部分!
どうでしょう!みごとな「ピン構造」です。実に美しい。。
僕は、ここに、ビジュアルの美しさと共に、地域で生きることの根源的な意味、そして、そこで生まれる人間の知恵の力を感じます。
鎖国から始まったこのお話。自分が住んでいる地域のあるべき姿というものを考えるとき、「仮に今、鎖国になったら?」という仮定をしてみることで、何か新しい未来が見えてくるかもしれないと思っています。
今日は、ちょっと話が乱暴だったかな??反省。。(汗
西村 浩
田村です!
きょうはひさしぶりにわたしの趣味である「お茶」について。
「趣味」と言っても、ここ最近は「時間」と「キモチ」に余裕がなくてあまりお稽古ができていないのですが。。。
というのは言い訳です(苦笑)
さて。
お茶の道具には様々なものがありますが、そのすべての道具にそれぞれ細かく扱い方が決まっています。
また、同じ種類の道具でも素材によって扱い方が違ったりもします。
それらの全てを理解して、道具にあった扱いが自然にできるようになるには一生かかっても無理じゃないか?と
思ってしまうくらいです。
そこできょうは茶道具のひとつ、「蓋置」にまつわるお話。
「蓋置」はその名の通り、釜の蓋をのせたり、柄杓の『合(ごう)』をのせたりする道具で、金属、陶磁器、木、竹
などの素材でつくられたものがあります。
竹の蓋置は、『炉』 / 『風炉』 の別があり、陶磁器の蓋置は『炉』・『風炉』ともに使います。
ただし、絵柄があるものはその季節(時期)にあった使い方をします。
蓋置きには数多くの種類があり、中でも有名なものとして、千利休が選んだとされる7種類の「火舎」「五徳」
「一閑人」「栄螺」「三人形」「蟹」の蓋置は『七種蓋置』と言われ、特別な扱いがあります。
写真は上が鋳物で下は青磁の七種蓋置です。
と、言いつつ、実はその扱いについてはわたしもさっぱり自信がないので、詳しいことは抜きにして、
その七種蓋置の中でも特にわたしが気に入っているの「三人形(みつにんぎょう)」のことをちょっとだけ。
これはお稽古の時に使っている「三人形」。
三人形は、三閑人・三漢人・三唐子ともいい、三人の唐子が外向きに手をつないで輪になっています。
中国では筆架・墨台など、文房具の一つとしても使われます。
釜の蓋を置くとこんな感じです。
なんだかちょっと重そうでかわいそう。。。(苦笑)
このお三方をよ〜く見てください。
三人の中で一人だけ姿(衣装)が異なる唐子さんがあるのがわかりますか?
蓋置を飾る時にはその一体を客付側の手前にくるように飾ります。
江戸時代の茶書「茶道望月集(ちゃどうぼうげつしゅう:全四十三巻久保風後庵又夢著)」には、「三漢人の
蓋置迚唐人三人並びたる形あり、其中に羽織着たる人形有もの也、夫を表として、四畳半炉にては真向になし、
風炉の向点の炉は前へなして置也」と記述されています。
ということで、赤い唐子さんが正面!というわけです。
三人の唐子さん、柔和に微笑んでいて可愛いと思いませんか?
この唐子さん達を眺めているだけで、ちょっと心が穏やかになります。
WORKVISIONSのアトリエ「品品」では月に2回、片隅に畳三帖を敷いて、お茶のお稽古をしています。
もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、一服いかがですか?
愛らしい三人の唐子さん達がにっこり微笑んで迎えてくれますよ。
< Yukari Tamura >
こんばんは。
本日blog担当おのでございます。
ゴールデンウィーク明けではありますが、普通にお仕事の話をしたいと思います。
今日は朝から先輩中村と都内の物件の現場に行ってきました。
順調に現場も進んでおり(とは言ってもまだまだこれからではありますが…)
日に日に進む現場に興奮と焦りを感じています(笑)
上が現場の写真ですが、現場を埋め尽くしているのが、今回の鉄筋コンクリート構造に使われる鉄筋さんです。
この鉄筋さんですが、建築を勉強するまでは粘土人形の針金くらいの認識でおりました。
皆さんはいかがでしょうか?
もちろんコンクリートの補強という役割ではあるのですが、
この鉄筋とコンクリートの相性が運命の出会いと思えるくらいとんでもなく良いのです。
以下簡単に説明しますと
①コンクリートは圧縮に強い素材なのですが、意外?にも引っ張る力には弱いのに対し
鉄は木やコンクリートに比べ、非常に引っ張る力に強く併せて使う事で非常に強い構造となります。
②ご存知の通り鉄は酸化による錆の発生が天敵なのですが、コンクリートのPHは11以上の強いアルカリ性で
コンクリートの中に埋め込んである鉄筋の酸化を防いでくれます。
③鉄筋とコンクリートの膨張係数がほぼ一緒のため、温度変化に対して同じように膨張収縮してくれます。
(以上の事は初学用の構造の教科書を見れば、大概(もっと詳しく)載っています)
ここまで都合がいい素材同士というと、研究の末選ばれた特別な物同士な印象があるのですが
鉄筋コンクリートの発見は、フランスの植木鉢職人がたまたまモルタルの中に鉄筋を入れたら
軽くて丈夫な植木鉢ができた、くらいの事のようです。
それくらいありふれた手に入れやす材料同士がこんなに相性がいいって、なんかすごいですよね。
建築や土木を勉強した人なら、そんなの常識でしょ、って言うような事ではあるのですが
再認識してすこしワクワクした現場でした。
鉄筋さんかっけえっす!!
